社会

大阪府もスーパー入店制限要請へ 人数や滞在時間など、週内にも基準公表

大阪府の吉村洋文知事=石川将来撮影

 新型コロナウイルスの感染防止策として、大阪府の吉村洋文知事は22日の記者会見で、買い物客で混雑する大型スーパーマーケットを中心に、入店制限を要請する考えを示した。今週中にも制限の基準を盛り込んだルールを公表する。東京都の小池百合子知事も同日、スーパーの入店制限に関する対応策を検討していることを明らかにした。

 各地のスーパーは緊急事態宣言に伴う外出自粛要請の影響で、食料品など生活必需品を買いだめする客で混雑している。感染リスクが高まる「3密」(密閉、密集、密接)の状態が起きている店舗もあり、府は規制が必要と判断した。

 吉村知事は「スーパーや商店街への大人数での来店は避けていただきたい」と述べた。ルールでは入店人数の絞り込みや滞在時間の制限を含め、具体的な基準が示される可能性がある。

 一方、府は22日、新型コロナ関連の緊急対策を盛り込んだ、総額4154億円に上る2020年度一般会計の補正予算案を発表した。医療体制の整備が柱で、病床や人工呼吸器を含む医療機器、医師・看護師の確保に充てる費用も計上された。【石川将来】

 ◇「買い占め招く」「制限良いこと」 客ら懸念と期待

 感染リスクを高める「3密」を解消するため、大阪府が打ち出したスーパーへの入店制限。買い物客からは生活必需品を購入する機会が限られないかという懸念や、混雑具合を不安視して今後の対策に期待する声が上がった。

 大阪市西区のスーパーで買い物をしていた女性会社員(31)は「共働きで仕事終わりにしか来られず、購入機会が減ると困る。逆に買い占めも招きかねないのでは」と不安そうな様子。自宅の冷蔵庫が小さいため毎日来店するという女性会社員(41)も「店から求められれば自粛しようと思うが、自由に買い物ができなくなるとストレスになりそう」と残念がった。

 一方、金融関連会社に勤める男性社員(55)は「週末は混んでおり、感染しないか心配だった。制限は良いことだ」と評価。大阪市旭区の千林商店街で買い物をしていた女性(77)も「心臓に疾患があり、感染したら重症化してしまうのではと思っていた。入店制限はありがたい」と話した。

 大阪市内のあるスーパーでは、特に午前中に買い物客が集中。家族連れも多く、レジを待つ長蛇の列ができていた。独自の混雑緩和策として、買い物かごを減らしたり店頭で入店自粛を呼びかけたりすることも検討していたという。男性社長は「店が感染源になるのではと恐怖心があった。行政が音頭を取ってくれると、客の理解も得られやすい」と歓迎した。【鶴見泰寿、隈元悠太】


(毎日新聞)









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