国際

フリン元大統領補佐官の起訴取り下げ 米司法省の異例対応に衝撃

フリン元米大統領補佐官=ワシントンで2017年2月、AP

 米司法省は7日、ロシアの2016年米大統領選介入とトランプ陣営との癒着疑惑の捜査に関連し、連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした罪などに問われていた元大統領補佐官のフリン被告の訴追を取り下げた。複数の米メディアが報じた。フリン氏は一度罪を認めて司法取引に応じていたが、1月に無罪主張に転じていた。司法省の判断は極めて異例で、野党・民主党を中心に強い反発を招いている。

 フリン氏は16年大統領選でトランプ大統領の外交顧問として活動し、17年1月に政権が発足すると、大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に就任した。しかしFBIの取り調べで、就任前に面会した駐米ロシア大使との協議について虚偽の供述をしたなどとして訴追された。ペンス副大統領に適切な報告をしなかったとして、同2月に辞任に追い込まれた。

 米メディアによると、司法省は取り下げの理由について「新たに開示された情報などを検証したところ、取り調べは正当な根拠が無く実施された」などとしている。バー司法長官は20年に入り、フリン氏への捜査や公判を見直すために新たな検事を任命。フリン氏の弁護団もFBIの内部文書を公表して「不当な捜査だ」と訴えていたという。

 訴追取り下げの報道を受け、トランプ氏は7日「フリン氏は無実だ。オバマ前政権によって標的にされた。(私を)大統領から引きずり下ろすために狙われた」などと司法省の判断を歓迎し、ロシア疑惑の捜査を改めて非難した。民主党のペロシ下院議長は声明を発表し、「バー氏が進める『司法の政治化』は際限がない。トランプ氏をかばい続けるため、訴追を取り下げている」などと批判した。【ワシントン鈴木一生】


(毎日新聞)









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