
食べたことのない「夢のお菓子」考えて グランプリは商品化 東京・足立の信金

夢のお菓子を考えて――。新型コロナウイルスの影響で休校が続く子供たちに、夢見るような時間を過ごしてもらおうと、足立成和信用金庫(東京都足立区千住1)は、理想のお菓子を考えてもらうコンテストを開催する。グランプリのアイデアは、実際にお菓子として作られる。足立区は、実は隠れたお菓子の町。子供の夢を実現し、区の隠れた名物のPRも目指す。【猪森万里夏】
コンテストは、「あだち夢のお菓子コンテスト」と銘打ち、初めての開催。まだ食べたことのない夢のお菓子を、絵と説明などで描いてもらう。応募できるのは、足立区在住の小学5、6年生。グランプリと準グランプリの作品は、地元の菓子製造業者の協力で商品化され、10月に予定されている「あだち菓子博」(セブン&アイ・クリエイトリンク アリオ西新井主催)で販売する予定だ。
足立区は戦後、多くの菓子製造業者が工場を構えた。都内の菓子工業組合に加入する企業の約3割は同区にある。「大江戸」のきんつばや「島田屋製菓」のバウムクーヘンなど、古くから親しまれている。洋菓子で人気の「モンテール」や「ヨックモック」などもかつて同区に工場があり、業界では知られた菓子の町だ。
だが、菓子の町だとは区民も含め、ほとんど知られていない。そのため、昨年から「あだち菓子博」を開催してPRを始めた。区ゆかりのメーカーが22のブースを出展し、2日間で約1万人の人出でにぎわった。
同金庫地域創生・課題解決推進担当課長の吉田修さん(44)は「夢のお菓子を想像し、家庭でワイワイと楽しんでほしい。同時に地域との交流も深められたら」と話した。
参加者には抽選で300人に「あだち菓子博」で利用できるお菓子引換券をプレゼントする。応募方法は同金庫支店の店頭にあるコンテストのパンフレットにある応募用紙に記入し、同金庫店舗に持参か郵送する。同金庫ホームページからも印刷が可能。応募は6月30日まで。問い合わせ先は足立成和信用金庫営業推進部(03・3882・3246)。
(毎日新聞)