国際

白人警官を殺人容疑で逮捕 米黒人拘束死事件 人種差別への抗議デモ続く

炎を上げて燃える飲食店の周囲で人種差別などに抗議するデモの参加者=米中西部ミネソタ州ミネアポリス市で2020年5月29日、AP

 米中西部ミネソタ州ミネアポリス市で黒人男性が白人警官に首を押さえ付けられ死亡した事件で、地元当局は29日、この警官(事件後に免職)を第3級殺人(計画性のない殺人)などの容疑で逮捕し、訴追した。関与したとみられる他の元警官3人についても捜査中という。一方、抗議デモは全米各地に拡大している。

 米メディアによると、逮捕されたのは元警官のデレク・ショービン容疑者(44)。25日に偽造紙幣を使った疑いで黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)を手錠をかけて拘束した際、約9分間、膝で首を地面に押さえ付けた。フロイドさんは意識を失い、病院に搬送されたが死亡した。

 ミネアポリス市では抗議デモが27日夜から暴動に発展。州当局が500人以上の州兵を出動させた。29日にはCNNテレビの記者らが移動要請に従わなかったなどとして州警察に拘束される一幕も。記者らは間もなく釈放され、ウォルツ州知事がCNNに謝罪した。

 29日に東部ニューヨーク州のニューヨーク市ブルックリン地区であったデモには、1000人以上が集結。一部は警官隊ともみ合いになり、複数の逮捕者が出た。同市では6年前、黒人男性のエリック・ガーナーさん(当時43歳)が白人警官に拘束された際に首を絞められ死亡する事件が起きている。

 飲食店店員のロバート・ギブンスさん(21)は「肌の色で生死も決まる。なぜいつまでもなくならないのか。新型コロナウイルスで集会が禁止されても、こっちの方が大事だ」と憤った。

 デモに参加したフォーダム大のタイシャ・マドックス助教(歴史学)は「今回の事件はニューヨークの人々にガーナーさんの事件を思い出させた。社会の構造的な人種差別は、米国の北部でも南部でも存在している」と話した。【ロサンゼルス福永方人、ニューヨーク隅俊之】


(毎日新聞)









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