社会

「コロナ対策に」と奈良市に3000万円寄付 高齢男性、名乗らず立ち去る

奈良市役所=奈良市で2019年2月21日、中津成美撮影

 4日午後5時ごろ、奈良市役所(二条大路南1)の北棟5階総務課に高齢男性が現れ、対応した女性職員に白いレジ袋を手渡して立ち去った。職員が中身を確認すると、現金3000万円が1000万円ずつ金融機関の帯封で束ねられた状態で入っており、市が新型コロナウイルス対策支援のために寄付を募る案内書も見つかった。

 市によると、住所や氏名を名乗らず、「渡しましたよ」とだけ声をかけてすぐに立ち去ったため、職員が追いかけたが見失ったという。レジ袋は10枚ほど重ねられていた。札束とともに入っていた寄付の案内書は、1人10万円の特別定額給付金の申請のために市民に発送した書類に添付していたもの。札束には、案内書から切り取った「貧困家庭の支援」「教育環境の改善」「医療体制の充実」の三つの活用項目がそれぞれセロハンテープで貼り付けられていた。

 受け取った職員は「男性は70代くらいで小柄だったように見えたが、突然のことで顔も覚えていない」と証言。仲川げん市長は「ご寄付いただきました方のご厚意を大切にして、奈良市を支えるために活用させていただきます」とのコメントを発表した。【稲生陽】


(毎日新聞)









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