政治

衆院山口3区 二階氏「挑むなら受けて立つ」 林氏をけん制 河村氏の総決起大会で

取材に応じる自民党の二階幹事長(左)と河村元官房長官=山口県宇部市で=2020年10月4日午前11時45分、遠藤雅彦撮影

 自民党の河村建夫元官房長官(77)=衆院山口3区=の次期衆院選に向けた総決起大会が4日、山口県宇部市内で開かれた。河村氏の所属派閥会長の二階俊博幹事長も出席。「(河村氏に)挑んで来るなら、政治行動の全てをなげうって受けて立つ」と述べ、衆院転出が取り沙汰される岸田派の林芳正元文部科学相(59)=参院山口選挙区=を強くけん制した。【平塚裕介、遠藤雅彦】

 二階氏には伊吹文明元衆院議長や武田良太総務相、林幹雄幹事長代理ら二階派所属の国会議員約20人が同行する異例の布陣。会場のホテルには県議や市議、後援会関係者ら約400人が集まった。

 山口3区を巡っては林氏が9月21日、取材に対して現時点でのくら替えを否定しながらも「期待の声があることはありがたい」と将来の可能性については含みをもたせた。

 二階氏はこれを念頭に「売られたけんかという言葉がある。無駄なエネルギーをお互い費やすよりも、日本の発展のために力を結集してもらいたい」とあいさつ。「無理やり挑んでくるなら我々も覚悟はある。全力を挙げて河村氏を支える」と強くけん制した。

 河村氏も「コロナ禍で社会が一変した。安定政権の下、一致団結して難局を乗り切っていかなければならない。総選挙に向けてのろしを上げる、党勢拡張のスタートだ」と譲らない構えを示した。

 終了後に取材に答えた二階氏は「定数1の選挙区に公認候補は1人であることは子どもでも分かること。(3区に)2人出すという不見識なことはしない。現職優先で進んでまいりたい」と語り、河村氏以外を推す可能性を否定した。

 ◇林氏周辺 にじむ警戒感

 自民党二階派挙げての衆院山口3区入りに対し、くら替えを模索する林芳正元文部科学相の周辺は4日、警戒感をにじませた。

 林氏の後援会関係者は「河村陣営も必死なんだろう。警戒感が無ければこの時期に、幹事長まで呼んで決起集会を開くことはない」と指摘。その上で「二階幹事長が来たことで、林議員本人の(くら替えに向けた)決意が揺らぐことがあっては困る」と話した。

 また林氏に近い県議の一人は「二階派の会長代行が20人も引き連れないと選挙ができないのか」と河村陣営の動きをけん制。「衆院選まではまだ時間がある。当面の間、この話は休戦状態になるのではないか」と語り、3区内の有権者の意向を見極める考えを示した。【林大樹、佐藤緑平】


(毎日新聞)









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