社会

阪神大震災から26年の朝 「がんばろう1・17」灯籠に遺族らが黙とう 神戸

「1・17のつどい」で、発生時刻の午前5時46分に合わせて黙とうする人たち=神戸市中央区の東遊園地で2021年1月17日午前5時46分、山田尚弘撮影

 6434人が犠牲となった阪神大震災は17日、発生から26年を迎えた。神戸市中央区の東遊園地では「1・17のつどい」が開かれ、発生時刻の午前5時46分、「がんばろう 1・17」の文字に並べられた灯籠(とうろう)に遺族らが黙とうした。↵

 追悼の式典では、遺族代表で当時6歳の長女桜子ちゃんを亡くした日本舞踊師範、加賀翠(みどり)さん(65)=同市東灘区=が献花。新型コロナウイルス感染防止のため、追悼のことばは会場では読み上げずに市のホームページで公開し、「32歳になった(桜子ちゃんの)姿を見たいです。今世界中が大変な時、何とぞ私たちを見守ってください」と伝えた。↵

 式典は新型コロナ対策で縮小されたが、マスク姿の人たちが次々に訪れ、静かに手を合わせた。犠牲者の名が刻まれた銘板が並ぶ地下空間「慰霊と復興のモニュメント」は入場人数が制限され、午前6時ごろには入り口に長い列ができた。↵

 同市兵庫区で被災し、高校3年生だった長男昌彦さん(当時18歳)と高校2年生の長女真理子さん(同17歳)を亡くした原田真知子さん(65)は銘板をなでて手を合わせた。「何年たっても、子どもたちの姿を、あの日を思い出します。今日も『いつも見守っていてくれてありがとう』と声をかけました」と話した。↵

 神戸の街を一望できる同市中央区の諏訪山公園ビーナスブリッジでは、今年も川崎市のトランペット奏者、松平晃さん(78)が鎮魂の音を響かせた。演奏後、松平さんは「コロナに負けず、震災後の神戸のように腕を組んで困難を乗り越えたいとの思いを込めた」と語った。震災で祖母の妹が亡くなった同市垂水区の田中健太さん(40)は長女の侑来(ゆら)さん(12)と黙とうし、「みんなで助け合って復興できたことを娘にも伝えていきたい」と話した。↵

 震災では最大震度7の揺れが神戸や阪神地区、淡路島などを直撃。死者は災害関連死を含め6434人、行方不明者3人で、負傷者は4万3792人に上り、約25万棟が全半壊した。【阪神大震災取材班】


(毎日新聞)









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