社会

鼻出しマスクで共通テスト失格 文科相「適切な措置」

 16、17日に実施された大学入学共通テストで、鼻をマスクで覆わず再三の注意に応じなかった40代の受験生が失格となったことについて、萩生田光一文部科学相は19日の閣議後記者会見で、周囲の受験生から苦情が出ていたことを明らかにし、「試験運営上、看過しがたい状況だったと聞いており、適切な措置だった」との見解を示した。

 萩生田氏や文科省の説明によると、受験生は16日、地理歴史・公民、国語、外国語の3科目を受験した。いずれの試験中も鼻をマスクで覆わなかったため試験監督者から計6回注意されたほか、休憩時間中も正しい着用を促したが従わず、英語のリーディングの最中に不正行為を通告された。

 しかし、教室からの退去要請に応じなかったため、次の英語のリスニングが実施できなくなった。同じ教室で受ける予定だった受験生31人は他の教室に移動し、5分遅れのスタートを余儀なくされた。

 失格となった受験生はその後、会場内のトイレに閉じこもり、駆けつけた警察官に逮捕された。鼻を覆わない理由について「これが自分にとって正しい着用」と主張したという。

 共通テストの実施主体である大学入試センターは、すべての受験生に配布している「受験上の注意」で、会場内では常時マスクを正しく着用することを義務づけ、試験監督者の指示に従わなかった場合は不正行為と認定される可能性があることを伝えている。

 健康上の理由などでマスクの着用が難しい場合、事前に医師の診断書を添えて申請すれば、マスクなしでの別室受験が認められる。同センターは30、31日の第2日程に向け、「健康上の不安を抱えている場合は相談してほしい」と呼びかけている。【大久保昂】


(毎日新聞)









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