社会

<読む写真>バッハ、ショパン…ホールに偉人の指定席 ユーモアあるコロナ対策が好評

間隔を空けるため、石橋メモリアルホールの座席に張られたバッハらの肖像画=東京都台東区の上野学園で2021年1月15日、佐々木順一撮影

 「こちらはバッハ先生の座席です 座らないでください」

 東京都台東区の上野学園石橋メモリアルホールでは客席の間隔を空けるため、偉大な音楽家たちの肖像画を使ったユニークな新型コロナウイルス感染対策を行っている。

 舞台を見つめるように並ぶのはベートーベン、バッハ、ブラームス、ショパン。同ホールでは以前から、控室の名称に4人の名前が使われ、親しまれてきた。昨年、上野学園中学・高校・大学の学校説明会をホールで開く際、来場者がソーシャルディスタンスを取る目印として音楽教師たちが発案。昨年に生誕250年を迎えたベートーベンへの思いも込められている。説明会では来場者から「面白い」と好評で、写真を撮って帰る人が目立ったという。

 ホールの舞台は学内の実技試験でも使われ、当初は音楽界の偉人たちを前にした学生らから「圧力がすごい」「緊張する」という感想も。絵のサイズを小さくするなど改良すると、「音楽ホールらしい雰囲気が良い」と評判も良くなった。新型コロナの感染拡大で昨春以降、企画されていた演奏会のほとんどが中止となり、発表の場が失われている。教師らは「コロナが収束すれば演奏会の一般公開を再開し、学生たちの生き生きとした演奏で音楽の感動を皆さんと共有したい」と話す。【佐々木順一】


(毎日新聞)









  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス