社会

校則を全廃した元校長が講演 問題点考えるシンポジウム 福岡

校則の見直しについて活発な議論が交わされたシンポジウム=福岡市中央区六本松の県弁護士会館で、2021年2月20日、江刺正嘉撮影

 校則の問題点を考えてもらおうと「これからの校則」と題したシンポジウム(福岡県弁護士会主催)が20日、福岡市中央区六本松の県弁護士会館で開かれ、約250人が参加した。

 県弁護士会は昨年7月、同市に情報公開請求して市立中学校全69校の校則を調査。8割以上の学校で下着の色規制があり、大半の学校で頭髪や眉毛に関する校則があった。違反に対する一部指導には、県弁護士会が「人権侵害」と指摘する対応もあった。

 東京の世田谷区立桜丘中の校長時代に、校則を全廃した西郷孝彦さんが基調講演した。西郷さんは「教師を説得するのに苦労したが、段階的に校則をなくし、学校で生徒にバンド演奏や、ダンスなど好きなことをやらせた」と経緯を説明。「自分で考える能力が伸び、学校が好きになり、不登校の子も登校するようになった」と話し、細かすぎる校則が成長の足かせになっていることを指摘した。

 パネル討論では、元中学校長で不登校生の保護者会「ぼちぼちの会」会長の木村素也さんが「本来、家庭が担うしつけまで学校がやっているため、校則が細かくなってしまう」と説明。「地域やPTAと信頼関係を築けば、不必要な校則もなくせる」と提言した。【江刺正嘉】


(毎日新聞)









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