社会

ANAとJAL計192万件の情報流出 「被害の恐れはない」

羽田空港の駐機場に並ぶ全日空と日本航空の航空機=2020年10月27日、本社ヘリから撮影

 全日本空輸と日本航空は、スイスのデータ管理会社が不正アクセスを受け、顧客データが流出したと発表した。全日空が約100万件、日本航空が約92万件に上る。流出したのは、いずれもアルファベット表記の氏名や会員番号で、クレジットカード情報やパスワードなどは含まれず、「不正利用による被害の恐れはない」と説明している。

 全日空によると、流出したのは「ANAマイレージクラブ」に入会しているプレミアム会員のアルファベット表記の氏名、会員番号、会員等級の3点。住所やパスワード、パスポート番号などは含まれていない。同社は、世界の航空会社が顧客サービスを共有する航空連合「スターアライアンス」に加盟しており、同連合で共有する会員データの管理に関わっていたスイスの「SITA」社が不正アクセスを受けたことで、会員情報が流出したという。

 別の航空連合「ワンワールド」に加盟している日本航空も、同じくSITA社への不正アクセスにより、「JALマイレージバンク」会員のアルファベット表記の氏名、会員番号、会員等級の情報が流出した。

 SITA社はジュネーブに本社を置く民間企業。世界の航空会社や旅行会社にネットワーク管理を提供している。同社はホームページで「サイバー攻撃の被害を受けた」と公表し、迅速な対応を進めていると説明した。全日空と日本航空は2月下旬、SITA社から連絡を受けており、対象会員にメールなどで連絡するとしている。「流出した情報は悪用される可能性は低い」(日本航空の広報担当者)としている。

 不正アクセスによる顧客情報の流出は近年、増加傾向にある。東京商工リサーチの調査によると、2020年に個人情報の流出や紛失を公表した上場企業は88社に上り、原因は「ウイルス感染・不正アクセス」が最も多かった。最近では、大手ゲーム会社「カプコン」(大阪市中央区)が20年11月にサイバー攻撃を受け、取引先など約1万6400人分の個人情報の流出を確認。流出した可能性がある個人情報は最大約39万人とされる。【小坂剛志】


(毎日新聞)









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