社会

「雪の妖精」シマエナガ予想外の人気 羽毛ふわふわ、つぶらな瞳

真正面の顔が愛らしいシマエナガ=札幌市内で2022年1月6日、貝塚太一撮影

 「雪の妖精」と呼ばれる鳥がいる。つぶらな瞳に、ふわふわの白い羽毛。北海道内に広く生息するシマエナガだ。札幌市街地近くの森でも飛んでいるが、体長14センチほどの小さな鳥を見つけるのは容易ではない。日中は木々の間を動き回るため、撮影は困難だ。だからこそ撮れたときの喜びは格別で、写真愛好家を夢中にさせる。一瞬をとらえた写真の可愛らしさはネット交流サービス(SNS)から人気が広がり、モチーフにしたグッズやお菓子にまで波及している。

 苫小牧市の「道の駅ウトナイ湖」は、湖周辺の森でシマエナガが一年中生息していることから、2017年夏に関連商品の販売を始めた。SNSでも「♯シマエナガ好きの聖地」で投稿を続け、全国からファンが訪れる。21年1月に100種類だった関連商品は300を超え、道内最大のグッズ売り場となっている。

 小樽市の和菓子屋「和菓子処つくし牧田」は、シマエナガを模した練り切りを19年12月から販売。SNSやテレビで取り上げられると、一気に人気商品に。ネット販売も始めたが、20年春には注文が追いつかず2カ月待ちの状態になった。

 牧田浩司社長(60)は「キタキツネやフクロウなど道内の動物のお菓子を作ってきたが、これほど人気が出たことはなかった」と予想外の反響を語る。クリスマスや母の日には期間限定商品も販売している。

 札幌市在住の写真家、やなぎさわごうさんは大寒の日(今年は1月20日)を「シマエナガの日」として日本記念日協会に申請し、19年に制定された。寒ければ寒いほど羽の中に空気を入れて膨らむため、1年で最も寒い日とされる大寒の日と重ねた。

 ツイッターで25万人を超えるフォロワーをもつアカウント「ぼく、シマエナガ。」(@daily_simaenaga)で発信するやなぎさわさんは「一過性のブームで終わるのではなく、北海道のかわいい動物の定番になってほしい」と話した。【貝塚太一】


(毎日新聞)










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