社会

「弥生人そっくりさん」グランプリ決定 大阪府の吉田昌弘さん35歳

グランプリに選ばれ、胸像の「青谷上寺朗」や他の参加者と記念撮影をする吉田昌弘さん(手前)=鳥取市青谷町露谷で2022年5月28日午後3時59分、野原寛史撮影

 1800年前の弥生時代の遺跡で見つかった頭蓋骨(ずがいこつ)のDNAから復元した男性に最も似ている「そっくりさん」を選ぶイベントが28日、鳥取市で開かれた。全国の応募者から絞り込まれた入賞者10人が招かれ、審査員や動画投稿サイト視聴者の投票でグランプリは大阪府の会社員、吉田昌弘さん(35)に決まった。

 接戦を制した吉田さんは、普段は医療関係の営業職を務めているという。弥生人になりきるために髪とひげを伸ばし、「弥生人は太っていなかったはず」と考え6キロの減量にも取り組んだ。「すごく似ている方ばかりだったので、選ばれて光栄です。控室は親戚より似た顔ばかりで、楽しかったです」と語った。鳥取県は今後の遺跡関連のイベントで、PR大使として吉田さんを招くことを検討する。

 鳥取県は、世界的に貴重な弥生人の脳などが見つかった国史跡の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡(鳥取市)などの研究や保存に取り組んでいる。そのPRの一環で、同遺跡で2000年に出土した頭蓋骨をもとに顔を復元。父方が縄文人、母方は渡来系の血筋とみられ、彫りの深い縄文人と鼻の低い弥生人の特徴を併せ持つ。

 この中年男性の顔を昨年10月に公開したところ、現代のどこにでもいそうな風貌だとして「あの芸能人に似ている」などとネット上で話題が沸騰。反響を聞いた平井伸治知事も「あそこにいた兄ちゃんじゃないか、と思うくらい親しみのある顔だ」と述べた。

 そこで県は「青谷弥生人 大捜索作戦」と銘打ってそっくりさんを募集。昨年11~12月に全国から215人の応募があり、今年1月にAI(人工知能)と審査員で入賞者10人を選んだ。また、復元弥生人の名前は公募の結果「青谷上寺朗(かみじろう)」となった。

 グランプリを決めるイベントは遺跡に近い同市青谷町の会場であり、10人は弥生人になりきって登場。1人2分のPRタイムでは踊りや寸劇、ギター演奏などを披露し、「そっくりさん」ぶりをアピールした。

 10人は、29日は国内最大級の弥生集落が確認された国史跡・妻木晩田(むきばんだ)遺跡(鳥取県米子市、大山町)を見学し、火おこしなどの「弥生体験」をする。【野原寛史】


(毎日新聞)









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