経済

リニア27年開業は「奇跡」 静岡知事 悪者論に反論、神奈川を批判

リニア静岡工区の着工を認めなかった川勝平太知事=県庁で2022年9月13日午後2時25分、代表撮影

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル静岡工区の着工を認めていない川勝平太・静岡県知事は22日、定例記者会見で、JR東海が目指す品川―名古屋間の2027年開業を「奇跡」と表現した。神奈川県内にリニアの車両基地を整備する用地取得の進捗(しんちょく)状況を理由に挙げ、神奈川県を批判。「静岡県がリニア開業を遅らせている」という静岡悪者論にも反論した。【山田英之】

 川勝知事は今月7日、神奈川県駅(相模原市)の建設現場などを視察した。神奈川県内の車両基地の用地取得が半分程度しか進んでいないことから、会見で「品川―名古屋間の早期開業は極めて厳しいことが分かった。神奈川県に一義的な責任がある。二義的な責任は金子慎・JR東海社長にある」と主張。「車両基地ができていないと27年開業は難しい。やったら奇跡。神奈川県が27年開業を不可能にした」と述べた。

 静岡悪者論については、「自然環境について議論すべきことがある。私たちが足を引っ張ったり、会議を遅らせたりしたことは一度もない」と反論。現行ルートを前提に大井川の水や南アルプスの自然環境への工事の影響を、JRと慎重に協議していると主張した。

 リニア沿線の都府県で構成する建設促進期成同盟会に県は今年7月に加盟した。会長の大村秀章・愛知県知事を除き、川勝知事を含む9都府県の知事が副会長を務める。川勝知事は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いJRの経営状況が変化したことを取り上げて、「期成同盟会の副会長として、ビジネスモデルが崩壊に近い状態になっていることを共通認識にする」とも語った。

 この他、山梨県内のリニア実験線に来月下旬にも乗車する予定を明らかにした。


(毎日新聞)









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