社会

GPSデータ活用の修正登山道を公開

蝶ケ岳付近の地図。点線が修正前の登山道。太い線が多数の登山者が歩いて記録した経路で、道はその中心部に修正された=国土地理院提供

 国土地理院(茨城県つくば市)は、登山者が歩きながら記録した全地球測位システム(GPS)データなどを利用し、登山道を修正した地形図(地図)を、ウェブサイトの「地理院地図」で公開した。従来の地図とは約200メートルもずれていた箇所があったという。

 公開したのは「上高地地域」(長野県、約170平方キロ)と「八ケ岳地域」(同、約72平方キロ)。登山者が持っていたスマートフォンや携帯型GPS受信機で取得したデータ約21万件について、記録を登録するサイト「ヤマレコ」(長野県松本市)と「ヤマップ」(福岡市)から提供を受けた。

 そのうえで道の位置を分析した結果、上高地の蝶ケ岳の東側では1キロ近い距離にわたり、実際の道が地図より最大約200メートル北にずれていた。2010年の雪崩で従来の登山道が通れなくなり、ルートが変わっていた場所もあったという。

 修正するには職員が現地調査するなど手間がかかるため、地理院は今回初めて登山者のデータを活用した。登山者の安全のためにも、人気が高い山域から修正を進めるという。【大場あい】


(毎日新聞)