社会

ど根性ブロッコリー おしゃれなキッシュに 滋賀

焼き上がった「たかつキッシュ」を紹介する横田代表(左)と木田さん夫妻=滋賀県長浜市高月町落川の「手づくり工房みゆう」で、若本和夫撮影

 8月以降に国内各地を立て続けに襲った台風にも耐えた、ブロッコリーを用いたパイ料理「たかつキッシュ」を、滋賀県長浜市高月町落川の洋菓子店「手づくり工房みゆう」が販売している。ブロッコリーを育てた地元の農園の役に立ちたいと、オーナーシェフの木田勇士さん(35)が開発した。木田さんは「たかつキッシュを通じ、地元の農園が災害に負けずに頑張っていることを知ってもらえれば」と話す。

 キッシュはフランス・ロレーヌ地方の郷土料理で、軽食やコース料理のオードブルとして人気がある。たかつキッシュはカップ型のパイ生地にブロッコリーと玉ねぎ、ウインナーを乗せ、卵と牛乳、生クリーム、粉チーズ、塩コショウを混ぜ合わせたアパレイユ(液状の生地)を入れ、オーブンで焼き上げた。

 「みゆう」は木田さんと妻未来さん(32)が経営し、ケーキの材料にするイチゴなどは近くの「ヨコタ農園」(同県高月町馬上、横田尚美代表)から仕入れている。農園は8、9月に県内各地で被害をもたらした台風20、21、24号の影響で、ビニールハウス9棟が全壊するなどの損害を受けた。ほ場で栽培していたブロッコリーも葉が風で飛ばされ、長雨で傷むなどの被害が出た。

 ただ、収穫したブロッコリーは、形が少し崩れたが品質や味は変わらなかったため、農園は台風に耐えた「ど根性ブロッコリー」として販売。木田さんは「愛情込めて育てられたブロッコリーを、一人でも多くの人に届けたい」とキッシュの材料にすることを発案した。高月町の農園と洋菓子店がコラボレーションした商品という意味を込め「たかつキッシュ」と名付けた。

 価格は税込みで1個324円。1日に20個程度販売する。問い合わせは「手づくり工房みゆう」(0749・85・2111、営業時間は午前10時〜午後6時、水曜定休)。【若本和夫】


(毎日新聞)