社会

爆発物、麻薬、検疫・・・「狙ったにおいは逃さない」 G20の警備に奮闘する探知犬たち

到着した乗客の荷物のにおいをかぐ検疫探知犬の「アルバート号」=関西国際空港で2019年6月17日、小松雄介撮影

 狙ったにおいは逃さない――。主要20カ国・地域(G20)首脳会議やラグビー・ワールドカップ(W杯)、来年の東京五輪・パラリンピックなど大規模な国際イベントが控える中、大阪府警の警備犬、大阪税関の爆発物と麻薬の探知犬、農林水産省の検疫探知犬が、関西国際空港などの各持ち場で活躍中だ。自慢の鼻を生かして奮闘する犬たちに、担当するハンドラー(訓練士)も意気込んでいる。

 税関は爆発物探知犬と麻薬探知犬を全国に計約130頭配置。G20に伴い、通常より関空や大阪税関管内の港湾への配備を強化した。大阪港近くの検査場では3歳のジャーマンシェパードの雄「アイゼン号」が爆発物を、5歳のラブラドルレトリバーの雄「ノアール号」が不正薬物の検査に当たっていた。2頭とも怖がりだが、それだけに慎重な調べをする。G20に向けて新調した「テロ警戒中」の文字入りベストで仕事をこなす。担当のハンドラーは「爆発物や化学物質によるテロを起こさせないよう、水際で防ぎたい」と言う。

 農林水産省動物検疫所関西空港支所は今年、検疫探知犬を増やし7頭に。ハンドラーの岩永真希さん(29)に導かれ、7歳の雄のビーグル「アルバート号」が旅客手荷物を調べ、持ち込み禁止の肉製品を探し出す。

 アルバートは米ジョージア州にある訓練施設にいた4年前、岩永さんに出会った。においを素早く探知するアルバートに、岩永さんは「可愛い見た目だが頼もしい相棒」と話す。

 大阪府警は昨年7月、テロ警戒などにあたる「警備犬」を導入し、関空や主要駅をパトロールしている。ジャーマンシェパード「JJ号」は物おじしない性格で、「レオン号」は落ち着いた性格という。鼻を高く上げて空気中の火薬の臭気をかぎわける「高っ鼻」が必要といい、雑多な人混みの中で不審なにおいに「センサー」をとがらせる。【鶴見泰寿】


(毎日新聞)









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