脱炭素社会の実現に向けて注目される小型電動三輪車の試乗会が23日、沖縄県那覇市久茂地のパレットくもじ前交通広場で開かれた。
小型の電動車は原付バイクと同じく普通運転免許が必要だが、改正道路交通法が施行されると、16歳以上であれば免許なしで公道を走れるようになる。電動三輪車は電動キックボードと並び、地域での新たな移動手段として国内企業が開発に力を入れている。
沖縄出光(那覇市、松田豊社長)は10月1日から3カ月、市内で電動三輪車のシェアサービスの実証実験を行い、沖縄での普及の可能性を探る。
実証を前に試乗会が行われた車両は、前二輪で1人乗り。家庭用コンセントで充電するリチウムイオンバッテリーで駆動する。最高時速は45キロ。
車両を開発したFUTURE(東京都)の最高経営責任者(CEO)の井原慶子さんは「アップダウンや凹凸が多い沖縄での通勤通学や買い物で試してほしい」と話した。
実証実験では、パレットくもじ・県庁周辺、沖縄都市モノレール古島駅とおもろまち駅周辺、天久などに駐輪場を設ける。
(安里周悟)