【動画あり】防護服で機体解体 墜落のオスプレイ 海保の捜査困難に


この記事を書いた人 新里 哲
防護服を着込み、尾翼部分を電動工具を使って解体する米軍関係者=16日午後1時45分ごろ、名護市安部(具志堅千恵子撮影)

【名護】普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ墜落現場の名護市安部海岸で16日、防護服を着込んだ米軍関係者らが機体を工具で切断した。現場は浅瀬で海からも陸からも機体回収が困難だったため、部分解体して回収した。墜落事故を巡っては、第11管区海上保安本部(11管)が航空危険行為処罰法違反での立件を目指し捜査に着手し、米軍に捜査協力を申し入れたが、米軍は11管に回答しないまま証拠となる事故機を「米軍財産」と位置付け、回収を進めている形だ。

2004年の沖国大米軍ヘリ墜落事故と同様に、日米地位協定の壁に阻まれ、捜査ができない事態となっている。16日はゴムボートで「竜」と書かれた尾翼部分などを回収し、墜落現場から約800メートル離れた浜に引き揚げ、トラックで運んだ。17日以降も解体作業を継続するとみられる。