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八重山ゆんた 熟練の歌響く てだこホール 宮良康正が芸道55周年公演


八重山ゆんた 熟練の歌響く てだこホール 宮良康正が芸道55周年公演 門下生と共に公演で斉唱する宮良康正(前列中央)=7月6日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 県指定無形文化財「八重山古典民謡」保持者の宮良康正の芸道55周年記念公演「宮良康正 叙情八重山を歌う」が7月6日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで開かれた。八重山に伝わる情緒豊かな「ゆんた」の世界を中心に、熟練した宮良の歌声を会場に響かせた。

 宮良は与那国島出身。1969年のNHKのど自慢全国大会で優勝。以降、八重山伝統歌謡や、ふる里どぅなん歌の研さんと普及に励んできた。今年が芸道55周年の節目となる。

 公演は、宮良と門下生による「若太陽・弥勒世果報・鷲ゆんた」の斉唱で盛大に幕開けした。続いて「でんさ節」の独唱を披露した。「どぅなんシューラ」は、宮良のオリジナル曲として、作詞が久米仁、作曲が普久原恒勇のコンビで創作された新作民謡。郷愁を誘う詩句が魅力だ。交互唱「富崎野ぬ牛なーま・とぅーすい」では、鳩間可奈子との歌唱を披露した。

 宮良のこれまでの芸道から、八重山音楽の魅力を伝えた。

 (田吹遥子)