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新たな題材の組踊上演 奨励賞の2作品 28日・国立劇場


新たな題材の組踊上演 奨励賞の2作品 28日・国立劇場 新作組踊「玉掛けの糸」の稽古に励む出演者ら=7日、浦添市の国立劇場おきなわ
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 国立劇場おきなわの第3回新作組踊戯曲大賞で奨励賞を受賞した、鈴木耕太作の「玉掛けの糸(たまかきぬいとぅ)」と大城貴幸作の「恋染の手巾(くいずみぬてぃさじ)」が28日午後2時、浦添市の同劇場大劇場で上演される。いずれもこれまでの組踊にない新しいテーマを取り入れた意欲作となっている。

 鈴木作の「玉掛けの糸」は金城真次演出、振り付け。山奥に1匹で住むクモの真嘉戸(髙井賢太郎)がチョウの真露(仲宗根朝子)に恋をする。天敵同士の恋の行方は。鈴木は「今までの組踊にない斬新さをぜひ見てほしい」と話した。

新作組踊「恋染の手巾」の稽古に励む出演者ら=9日、浦添市の国立劇場おきなわ

 大城作の「恋染の手巾」は、比嘉いずみ演出、振り付け。沖永良部島で勤める佐久田之子(玉城匠)は島の娘である真鶴(石嶺李安)とちぎりを交わす。病の母を見舞いに佐久田之子が故郷の今帰仁に帰った後、琉球と薩摩が開戦する。大城は「戦のあわれをどうにか表現したい。沖永良部の音楽も聞きどころ」と呼びかけた。

 一般3700円、大学生など2千円、3歳以上高校生以下千円。問い合わせは同劇場、電話098(871)3350。