沖縄テレビの開局65年を記念した公演「OKINAWA SONG BOOK 2024」が5日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開かれた。BEGIN、夏川りみ、イクマあきら、HoRookies(ホルキーズ)、琉球交響楽団(弦楽四重奏)が出演した。名曲に秘められた物語と共に歌を披露した。
ライブは「OTV Live News イット!」内で放送中の番組「オキナワソングブック」から派生した企画。番組では、歌に込められた思いや物語をひもとく。同曲の開局65年に合わせて、琉球交響楽団の弦楽四重奏の音色と共にアーカイブ映像も上映された。
全員が作詞作曲、ボーカルを務める4人組バンドのHoRookiesが番組のテーマソング「ソングブック」を制作し、ライブ初披露した。結成10年、デビュー5年になる今年、ギター・ボーカルの川満祐輝の脱退が決まった。4人体制での集大成とも言える「ソングブック」を作詞作曲した川満は「初めて1人でギターを弾いた時やみんなで演奏したことを思い出した」と振り返った。最後のステージに「感謝を伝えられたら」と語った。
「ソングブック」のメインボーカルは比嘉舜太朗で、最後は川満も歌った。「祐輝先輩に歌ってほしいと思っていた」と比嘉。「さみしいと思ったけど4人で演奏したら楽しさが勝った。音楽に救われた」と話した。
BEGINは、演劇のために書き下ろされた「三線の花」を披露。楽曲がじわじわと認知された様子を振り返り、「自分に歌う覚悟がなかったから生まれた歌かもしれない」と語った。このほか「国道508号線」などで盛り上がった。
夏川りみは「童神」や「涙そうそう」を透明感あふれる歌声で聞かせ、イクマあきらは「ダイナミック琉球」などを壮大に披露した。最後は、出演者全員でBEGINの「島人ぬ宝」を歌って締めくくった。
(田吹遥子)