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ビッグモーター身売りも 経営再建策 来月末に支援企業選定


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 中古車販売大手ビッグモーター(東京)が自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、会社の身売りも含めた抜本的な経営再建策を検討していることが14日、関係者への取材で分かった。10月末を目標に支援してくれる企業を選定する。ビッグモーターの株式は創業家の資産管理会社が全て保有しており、創業者である兼重宏行前社長の動向が焦点となる。


 ビッグモーター幹部は共同通信の取材に、創業家保有株の取り扱いが最重要課題であることは「間違いない」と認め、銀行団との協議を進める考えを示した。ただ一連の不正は全容解明に至っておらず、金融庁や国土交通省による行政処分も予想される。支援に名乗りを上げる企業が出てくるかどうかは不透明だ。

 ビッグモーターはこの日、東京都内で銀行団と8月10日に続き2回目の会合を開いた。関係者によると、10月末までに支援企業の選定を目指す意向を表明した。候補となる企業名や進捗(しんちょく)状況は示さなかった。販売や買い取りが回復傾向にあるとして取引継続を要請した。現時点で人員削減は検討していないことも説明した。

 資金繰りが厳しさを増すのは必至で、銀行団からは会社の譲渡を念頭に協議が進むとの受け止めが出ている。

 和泉伸二社長は会合後、共同通信などの取材に応じ、店舗網に関して「経営合理化は判断していかないといけない」と述べ、一段の見直しに含みを持たせた。これまでに愛知、三重、愛媛、高知、宮崎各県の計5店舗の閉鎖が判明している。

 ビッグモーターは前回の会合で返済期限が迫っていた借入金90億円の借り換えを要請した。だが銀行側が応じなかったため、期日までに返済した。