2016年に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者ら45人が殺傷された事件から26日で8年となったことを受け、県自立生活センター・イルカの長位鈴子代表(61)らは同日、那覇市の県民広場周辺で「障がいの有無で人の優劣をつける時代からの決別を」などとする文書を配り、優生思想をなくすよう訴えた。
文書は、相模原の殺傷事件について「優生保護法への国の対応と無関係ではない」などと指摘した。
風が強く、小雨が降る中、通行する人たちに声をかけ、文書を手渡した長位代表は「事件が人々の記憶から薄れていく怖さがある。障がいのある人とない人の分離が進んでいるように感じる」と危機感をにじませた。 (前森智香子)
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優生思想決別、那覇で訴え 自立センター・イルカ、文書配布
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琉球新報朝刊