沖縄銀行は30日、個人ローンの申し込みや契約をした顧客の氏名や住所、生年月日、契約内容などの個人情報が契約する信用情報機関に漏えいしていたと発表した。漏えいが確認されたのは2017年10月から24年3月13日に融資契約などを実施した5630件の個人情報。沖銀は対象者に事実関係の説明とおわびの文書を送付している。
沖銀によると、個人ローン契約時に信用情報機関に登録の同意書を交わすが、同意書には沖銀が契約する信用情報機関「JICC」の記載がなかったことから未同意の登録となった。結果的に同意を得ていない情報が他金融機関での与信取引上の判断に用いられた可能性はあるという。
沖縄総合事務局とも対応を協議し、個人情報保護法に基づく漏えいに該当すると判断した。現時点でJICC以外の外部への漏えいは確認されていないと説明。沖銀は「定期的な登録内容の検証など、業務検証態勢の強化を図り、再発防止策を徹底していく」とした。
(当間詩朗)