prime

展示会の経済効果、年間336億円の試算 なぜ沖縄に「MICE」が必要なのか セミナーで解説 


展示会の経済効果、年間336億円の試算 なぜ沖縄に「MICE」が必要なのか セミナーで解説  MICEセミナーで講演するRX Japanの田中岳志社長=12日、那覇市の沖縄産業支援センター
この記事を書いた人 Avatar photo 與那覇 智早

 産官民でつくる沖縄MICE(マイス)ネットワークは12日、MICE(国際会議や展示会など)セミナー「なぜ沖縄に『展示会産業』が必要なのか」を那覇市の沖縄産業支援センターで開いた。国内最大の展示会主催会社RXJapanの田中岳志社長が登壇し、展示会は地方開催でも大きな経済効果が見込めることを強調した。

 与那原町と西原町にまたがって建設が計画される大型MICE施設について、3日間開催の展示会で宿泊、飲食、交通などの直接経済効果は11.2億円と推計し、これを年間30本を開催した場合は同336億円になると説明した。

 同社は年間90本の展示会を開催しており、うち28本は首都圏以外で開催していると紹介。2011年から毎年千葉県の幕張メッセで開催している農業分野で国内最大の展示会を23年に熊本で開いたところ、雇用創出は約1900人、経済波及効果は9.1億円あったという。

 第2部では地域振興に必要な取り組みについて、トークセッションが開かれた。田中氏のほかに、沖縄アリーナの片野竜三取締役、南都の高橋巧取締役経営企画兼大石林山事業所長、DMC沖縄の徳田博之社長が登壇した。高橋氏は「MICEは地球規模で開催地を検討するが、沖縄に眠る独自の価値を掘り起こし、選択肢の中に入る必要がある」と提起した。

(與那覇智早)