県が入札公告を出していた与那原町と西原町にまたがるエリアへの大型MICE施設建設事業は、締め切りの18日までに応札はなく、入札不調となった。県は今後、条件や時期などを見直して再度入札公告を検討するとしているが、予定する2029年3月の供用開始の遅れは確実となった。
民間資金やノウハウを活用するPFI方式で大型MICE施設やホテルなどを整備する計画で、2日から入札の受け付けを開始した。当初は大林組(東京)の参加が有力視されていたが、応札を見送る意向を県に伝えていた。
県によると、意見交換した事業者らからは建設運営に関する人手不足や要件とされるホテル事業、実施時期などへの懸念の声が上がっていたという。担当者は「次回の入札公告に向けて十分な検証を進める」とし、MICE施設建設事業は継続していく方針を示した。
(與那覇智早)
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