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「日曜、休みます」三和金属が全店で導入 一律5万円の賃上げも 人材確保へ“先手” 沖縄


「日曜、休みます」三和金属が全店で導入 一律5万円の賃上げも 人材確保へ“先手” 沖縄 従業員の待遇改善をPRする具志堅社長=26日、浦添市の三和金属
この記事を書いた人 Avatar photo 当間 詩朗

 金属リサイクルの三和金属(浦添市、具志堅義社長)は10月から、働き方改革の一環で毎週日曜を全店休業する。合わせて従業員25人の給与も一律5万円増のベースアップも実施する。同業他社との競争などから、日曜営業を始めて約4年。従業員の待遇改善を図ることで、若者の採用活動を強化し、業界を取り巻く人手不足の状況に一石を投じたい考えだ。

9月26日付けの琉球新報にも「日曜営業終了のお知らせ」と全面広告を掲載した。

 一律ベアで22歳新卒相当で基本給は25万6千円程度となる見込み。具志堅社長によると、土日は平日より、学校関係者の資金造成を目的としたアルミや、家庭での廃材などを持ち込む客なども多いという。日曜を休業日とすることで、一定の売上減も見込むが、より深刻な課題だと捉える若者の人材確保に対応する。

 同社の平均年齢は40代だが、技術を持った従業員が毎年、定年退職を迎えるなど技能継承も課題の一つ。求人サイトなどで採用を呼び掛けても応募が月に1件も来ないこともあった。具志堅社長は「業界全体で人手不足が続いており、待遇改善は人への投資。海外研修なども実施するので、多くの若者に興味を持ってほしい」と狙いを語った。 

(当間詩朗)