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ネット 賢く正しく使う モバプリの知っ得[292]


ネット 賢く正しく使う モバプリの知っ得[292] イラスト 小谷茶(コタニティー)
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こども家庭庁は9日、青少年のインターネット利用に関する新しいガイドラインを発表しました【※1】。このガイドラインの重要なテーマは、ネットやスマホは「危険だから子どもには使わせない」という考え方から、「子どもたち自身が賢く正しく使う力を身に付けていく」方向への転換です。

現代に生きる私たちは、ネットやスマホが日常生活に深く浸透したことで、快適な生活を送ることができるようになりましたが、同時に生成AI(人工知能)によるなりすましやフェイクニュースなど、新たな問題も増えています。例えば、AIで作られた偽の動画や画像が拡散され【※2】、人々を混乱させるケースが報告されています。こうした状況で特に重要なのが「クリティカルシンキング(批判的思考)」です。ネット上の情報をうのみにせず、複数の情報源を確認するなどの習慣が大切です。SNSで見た情報も、本当に信頼できるものなのか、別の視点から検証してみましょう。

このガイドラインは、子どもだけでなく、大人の学びも重視しています。ネットの安全利用について、保護者が子どもと一緒に考え、学ぶ機会を持つことが大切です。子どもも大人も共に成長することによって、より良いネット環境を作ることができるでしょう。

~ 言葉の解説 ~

※1 青少年のインターネット利用に関する新しいガイドラインを発表しました … 「青少年インターネット環境整備基本計画(第6次)」は下のURLから確認できます。少し難しいので、ぜひ家族と話し合いながら確認しましょう。

https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_torikumi_guideline

※2 例えば、AIで作られた偽の動画や画像が拡散され … 今年8月、SNS「X」の経営者、イーロン・マスク氏がAIで作成されたフェイク動画を拡散させる出来事がありました。本来、フェイクニュースを取り締まる立場の人物が、積極的に投稿をしているのです。有名な人だからといって、正しい投稿をしているわけではないので、注意が必要です。マスク氏が投稿したフェイク動画についてはこちら。

モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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