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育鵬社使用の検証要求 八重山 教科書考える会声明 沖縄


育鵬社使用の検証要求 八重山 教科書考える会声明 沖縄 声明を発表する子どもと教科書を考える八重山地区住民の会=27日、石垣市
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 子どもと教科書を考える八重山地区住民の会(宮良純一郎会長)は27日、石垣市内で会見し、育鵬社版の中学公民教科書を4度選定・採択し13年間使用したことの検証・反省と、教科書選定過程の公開などを求める声明を発表した。会は教科書を選定した八重山採択地区協議会と、採択した石垣市と与那国町の教育委員会に声明を提出する。

 協議会と両教委は2011年以降、育鵬社を選んできたが、今年8月、2025年度からの中学公民に育鵬社ではなく日本文教出版の教科書を使用することを決めた。

 会は、調査員(現場教員)が育鵬社に10以上のマイナス評価を付けた「調査報告書」の内容を協議会が「重く受け止めた」と分析した。その上で選定過程の不透明さを問題視し、協議会委員の独立性の担保や、選定会議を広く公開することなどを求めた。

 宮良会長は「4度の選定・採択は八重山の教育の、負の側面が表れた。公正で民主的な選び方が必要だ」と訴えた。

 (照屋大哲)