西原町立西原南小学校は夏休み明けの9月から、沖縄特化型デジタル教材「マナりゅう」を活用している。「焦らず、力まず」(榮野川活校長)をモットーに、朝の活動や宿題に取り入れ、情報活用能力の向上を目指している。
9日朝、西原南小で設けられた「マナりゅうタイム」。児童らは端末から「マナりゅう」にアクセスし、気になるニュースを話し合っていた。最も人気を集めたのは「世界最高齢の『働く夫婦』記録認定」の記事。「こんなに元気なんてすごい」「長生きしてこれからもおいしいそばを作ってほしい」などの声が上がった。ほかには「見えるラジオ」「ジャガーの赤ちゃん誕生」などの記事も注目を集めた。
榮野川校長は「マナりゅうは、安全性を担保された沖縄の旬の情報を分かりやすく読むことができる。正しい情報を取捨する訓練、社会とつながる窓口として活用したい」と強調した。
西原南小は学習端末の持ち帰りを推奨しており、6年生は毎日5分、マナりゅうでニュースを読む「マナりゅうタイム」という宿題がある。国語の単元「インターネットでニュースを読もう」でマナりゅうを活用したことがきっかけで取り組みが始まった。
不定期に朝の活動にも「マナりゅうタイム」を取り入れ、児童らが読んだ記事の内容を話し合う時間を設けている。
儀間結音さん(12)は「沖縄の自然や生き物の記事が好き。短い時間でも読めるところがいい」と楽しみながら向き合う。與那城理仁さん(12)は「家で暇な時間に開いて読んでいる。読み仮名があるから低学年でも読みやすい。クイズやワークシートも面白い」と笑顔を見せた。
1組担任の石垣睦子教諭は「マナりゅうは幅広い分野のニュースが毎日配信され、興味のある内容を自分たちでより深く調べることもできる。SNSだけでなくニュースアプリも押すことができるようになってほしい」と評価した。
(熊谷樹)(随時掲載)