教育研究活動を通じて地域の発展に貢献している教職員の顕彰を目的に、琉球大学(西田睦学長)はこのほど、地域貢献活動の表彰制度を創設した。初めての表彰式が9月25日、西原町の同大であり、西田学長が3個人と1団体に表彰状を贈った。
特に優れた活動に取り組んだ教職員に贈る「地域貢献特別表彰」には、教育学研究科の杉尾幸司教授を選んだ。
杉尾教授は2014年度から、科学技術人材の育成を目的に、県内の児童生徒を対象とした研究発表促進企画や、教員の指導力向上の研修に取り組んだことなどが評価された。
15年度からは県教育委員会と共同で「沖縄科学技術教育シンポジウム」を開催しているほか、23年度に創設された「県STEAM教育コンソーシアム」の運営に協力している。杉尾教授は「今後も科学の裾野を広げる活動に取り組みたい」と目標を語った。
「地域貢献表彰」には小中高生に科学や物理学の楽しさを伝える活動に20年近く取り組んでいる前野昌弘理学部准教授、県内離島で治療を受けられるがんの種類を地域別にまとめたガイドを作成した増田昌人病院がんセンター長、所蔵資料を地域社会に還元する企画に取り組んできた琉大付属図書館を選出した。
(外間愛也)
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地域貢献表彰を創設 琉大、3個人1団体を選出
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琉球新報朝刊