「私たちは仲良くなれる」 韓国青年団が沖縄訪問 直接交流通して見えた日本人とは


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南城市で小谷集落を案内した知念松夫さん(左から3人目)と韓国青年訪日団=2日、南城市佐敷字小谷

 【南城】「私たちは親しくなれる」。韓国の大学生ら10人が韓国青年訪日団として沖縄県内外を回り、2日に帰国した。訪日団は9月30日に沖縄入り。糸満市のひめゆり平和祈念資料館や県平和祈念公園などを訪れ、南城市では民泊も体験した。

 団員は「直接交流することで、私たちは仲良くなれると強く感じた」「悪化している日韓関係は、政治や国レベルの話だ」などと語り、相互理解を深めた。

 今回の交流は、公益財団法人日韓文化交流基金が外務省から委託を受けて実施した。日韓両政府が策定した日韓学術文化青少年交流事業の一環。

 2日、南城市では昔ながらの家屋が多数残っている小谷集落を散策した。艦砲弾の弾痕があるヒンプンなどを見て回り、集落の人たちと和やかな雰囲気の中で交流を深めた。

 大学4年生の李相明(イサンミョン)さん(25)は「日本人は韓国に対して激しい嫌悪感を抱いていると思ったが、実際に話すと違った。メディアに左右されず、直接交流することが大事だと分かった」と話した。

 社会人1年目の李侑宣(イユソン)さん(24)は「(旅中に)韓国だからと嫌われることはなかった。私たちは交流を通して仲良くなれる」と話した。