サンエー増収減益 営業収益、初の1000億超 8月中間決算


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 県内スーパー最大手のサンエー(宜野湾市、上地哲誠社長)は4日、2019年8月中間連結決算を発表した。売上高とテナント収入などを合わせた営業収益は前年同期比4・3%増の1002億5900万円となった。上半期(3~8月)として初めて1000億円を超えた。6月のサンエー浦添西海岸パルコシティ開業や既存店の売り上げ増加により、50期連続の増収となった。

 上地社長は「パルコシティを開業することと、既存店の売り上げを守ることが上半期の目標だった。既存店の社員が頑張ってくれて、いい結果が出せた」と話した。パルコシティの開業に伴い人件費などが増加したことから、経常利益は同13・1%減の65億6900万円、純利益は同13・2%減の41億8500万円の減益だった。

 部門別の売上高(既存店ベース)は、構成比が最も高い食料品が前年同期比1・3%増の530億9100万円、家電などを含む住居関連用品が同0・8%増の276億9600万円だった。県内客などの消費が活発だったほか、消費増税前の駆け込み購入が売り上げ増を後押しした。衣料品は同3・6%減の74億9500万円で前年割れとなった。パルコシティの開業で既存店の衣料品売り上げが伸び悩み、上地社長は「自社競合となった」と分析した。

 外国人観光客の免税売上高は、前年同期比11・9%減となった。中国の電子商取引法改正の影響で大量購入が控えられた。今後は韓国客減少の影響も出ると見られる。