玉城知事の会食問題 県と自民党県連の主張の違いは…


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 県議会9月定例会は4日、常任委員会が開かれた。

 総務企画委員会(渡久地修委員長)では、玉城デニー知事が「万国津梁(しんりょう)会議」の設置支援業務を受託した事業者と正式な契約を結ぶ前日に会食していた問題に質疑が集中した。

 池田竹州知事公室長は「倫理規定に該当する行為に抵触する職員はいなかった」と述べ、会食に参加していた知事公室所属の職員への聴取などの結果、県職員倫理規定違反はなかったとした。

 この問題を巡っては、会食に参加した業者が知事の「全国キャラバン」を受注したシンクタンクの職員も務めていたことから、同事業を所管する知事公室の職員が会食に参加していたことが問題視されている。

 職員は聴取に対し「会食は大学の先輩からの誘いで趣旨や参加者を把握せずに参加し、業者がシンクタンクの職員ということも知らなかった」と述べたという。契約や審査手続きにも関わっていないことなどから、県職員倫理規定に禁止行為を定めた利害関係者に当たらないと判断した。

 辺野古新基地建設問題対策課の多良間一弘課長は知事が全国キャラバンの受託業者を知った時期について、電話で報告したのは5月26日で「その時に業者を把握したと認識している」と述べた。