運転代行、スマホでサクっと呼ぶ 東京の不動産会社、沖縄で来月運用開始


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 不動産業のアートアベニュー(東京都、藤澤雅義社長)は、スマートフォンを利用してインターネット上で近くの運転代行業者を呼べるサービス「運転代行キャッチャー」を、11月1日から那覇市を中心に運用開始する。利用者の待ち時間の短縮や運転代行業者の稼働率の向上につながるマッチングサービスとして、活用を呼び掛けていく。

 スマホなどで運転代行キャッチャーのホームページを開くと、利用者の現在地付近を走行している運転代行の車両が地図上に表示される。利用者は車両を選び、利用料金を確認して電話することで運転代行を呼ぶことができる。

 利用しやすさを考慮してアプリのダウンロードではなく、ホームページ上で直接操作できる形にした。

 11月1日は運転代行業者15社約50台で運用を開始する。利用者への周知のため那覇市や浦添市などの飲食店約300店にポスターやカード設置の協力を求めた。今後、利用できる地域を本島全域に拡大し、将来的には全国展開を目指す。

 同サービスは宮古島市で昨年9月から試験運用を始めており、月間約千台の利用実績があったことなどから、本島にサービスを拡大することを決めた。

 アートアベニュー沖縄支店の石垣信也営業統括マネージャーは「客から代行の手配を依頼される飲食店側の手間も省ける。社会問題となっている飲酒運転の撲滅に貢献したい」と話した。