FC琉球、6試合ぶり黒星 東京Vに1-5 攻撃サッカーに何が…


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 サッカー明治安田J2の第36節、FC琉球は12日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで東京ヴェルディと対戦し、1―5で敗れた。ここ2試合無失点でしのいでいた琉球だったが、5失点と守備が崩壊。6試合ぶりの黒星を喫した。通算成績は10勝10分け16敗、勝ち点は40のまま。

 琉球の次戦は20日午後2時から、栃木県の栃木グリーンスタジアムで栃木SCと対戦する。

◇受け身になると弱い 鳴りを潜めた攻撃

琉球―東京V ヴェルディに1―5と大敗し、肩を落としベンチに戻る琉球の選手たち=12日、タピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 「積み上げたサッカーにほころびができてしまった。ぼくたちは受け身になると弱い」。主将の上里一将の言葉が全てを物語っていた。ここ2試合は無失点で、5試合負けなしと好調な攻撃的サッカーは鳴りを潜めた。今季ホームで最多となる5失点で大敗。課題が多く残る内容となった。

 琉球と同様に、ボールをしっかり運ぶ東京Vを簡単にペナルティーエリア内に侵入させないよう、堅く守っていると動きが重くなり、ボールを奪えない。常に後手に回ってしまい、東京Vのスピードのある攻撃に守備の裏を抜かれ、何度も何度も得点を許した。

 選手たちの勝利への意識がばらばらだった。パスサッカーが売りだが、個々でボールを持ち過ぎ、攻撃時のアクションはこれまでよりも少なかった。

 勝ち点が例年のJ2残留ラインである40に乗ったものの「まだ何も決まっていない」と監督や選手たちは口をそろえる。ふんどしを締め直し、残りのリーグ戦を突き進まなければならない。

(喜屋武研伍)