中距離ミサイル沖縄配備、国防総省「現段階で計画ない」 玉城知事が直接確認も否定


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中距離弾道ミサイルの沖縄配備計画について国防総省に確認したことを明らかにする玉城デニー知事=18日、ワシントン市内

 【ワシントンで松堂秀樹】訪米中の玉城デニー知事は18日、国務省で国防総省国防長官府筆頭部長東アジア担当のメアリー・ベス・モーガン氏と国務省日本部長代行のテッド・シーガー氏、連邦議員らと面談した。玉城知事は本紙が報じた沖縄への中距離弾道ミサイル配備計画についてモーガン氏に直接確認した。同氏は「沖縄への地上発射型の中距離ミサイルの配備は発表も計画もない」と否定したという。

 玉城知事によると、モーガン氏は沖縄への中距離ミサイル配備計画について「開発には時間がかかることが予想されるので、現段階でどこに配備するかというのは発表できない」と発言。

 これに対し、玉城知事は「過去にオスプレイの配備計画が事前に伝えられていたにもかかわらず、日本政府が県に対して通報したのは配置の1カ月前だった」と指摘し、国防総省側に「そのようなことがないよう情報の共有はしっかりと行うべきだ」と申し入れた。

 記者団に計画が伝えられた場合の対応について問われ、「政府からそのような話があった場合はしっかりと対応したい」と述べた。

 一方、辺野古新基地建設の現場でみつかった軟弱地盤や活断層の問題について、玉城知事の説明を受けた議員の数人から「(軟弱地盤や活断層の存在や、維持管理など)示された懸念について調査をしたい」との発言があったという。玉城知事は「無謀な計画を見直すべきだと説明したことをしっかりと受け止めていただいた。手応えはあった」と振り返った。【琉球新報電子版】