首里城再建に寄付した企業・団体(11月17日、18日)


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 10月31日に那覇市首里当蔵町の首里城で大規模な火災があり、正殿など、7棟計4836平方メートルが焼失した。首里城の再建に向けて寄付した企業や団体などを紹介する。

 

全国税近畿OB再建へ8万寄付 緊急カンパ呼び掛け

首里城再建に向けた緊急カンパ8万4千円を琉球新報社に託した全国税近畿OB会の増田和博会長(左)=10日、神戸市垂水区のシーサイドホテル舞子ビラ

 近畿地区の税務署職員労組OBでつくる全国税近畿OB会(増田和博会長=写真左)は17日までに首里城再建支援に向け、8万4200円を琉球新報社を介して寄付した。10日に神戸市内のリゾートホテルで開いた2019年度総会に際し、滝口健次事務局長が「沖縄の文化、県民の心のシンボルである首里城が焼失した。沖縄県民が切望する早期再建に向け、会員の思いを寄せよう」と出席者50人余に緊急カンパを呼び掛けた。

 総会の記念講演で、松元剛琉球新報編集局長が「沖縄基地重圧の深層―辺野古新基地と民主主義」と題して講演。冒頭で、首里城や文化財の焼失状況や県民が受けた衝撃の大きさについて報告した。会場には、首里城焼失を報じた琉球新報の号外2種類や11月1日付紙面が張り出された。

徳島大同期など再建へ20万寄付 玉木病院の中山院長

玉木病院の中山勲院長

 首里城の再建に役立ててほしいと15日、玉木病院の中山勲院長は那覇市の琉球新報社を訪れ、徳島大学同期会で募った支援金10万4千円と個人10万円の計20万4千円を琉球新報社に託した。中山さんが通った徳島大医学部10期生は9日、大阪で同窓会を開催。中山さんと再会した同期生らは、首里城火災を受け「残念で胸が痛む」と口をそろえた。自然と支援金を募ろうと声が上がったという。

 中山さんは「同期生の友情を感じた。首里城は沖縄のシンボル。早く元の姿に戻ってほしい」と話した。

琉球新報社など県内マスコミ8社で取り組んでいる「首里城再建支援のための県民募金」