ミス八重山への謝礼金で不適切処理 YVB、沖縄県に430万円返還


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川平湾(資料写真)

 【八重山】ミス八重山が所属する八重山ビジターズビューロー(YVB、会長・中山義隆石垣市長)が、県委託事業におけるミス八重山への謝金などの県への申請において誤った処理をしていたとして、県に約430万円を返還することが27日、分かった。一括交付金事業のため、県から国への返還金が生じる。

 YVBと県八重山事務所によると、ミス八重山に支給するための謝金の全額として県がYVBに支出した金額から、派遣経費を除いた額をミス八重山に渡していた。YVBは県の支出額に経費分が含まれると認識していた。

 また、本来は県から支出される人件費の支給対象ではないYVB職員の県事業における業務について、支給対象の職員にその業務分の人件費を上乗せして計上するという不適正処理をしていた。

 八重山事務所の調査で2018年に発覚した。ミス八重山への謝金は13~17年度で約310万円、人件費は16・17年度で約80万円が返還対象となり、両費目に係る一般管理費約40万円と合わせた約430万円を返還する。18年度からは処理方法を改善したという。YVBは金融機関から借り入れした上で、分割返済する方針を示している。

 YVBの中山会長は「適正な処理を行い、事務局体制を整えて再発防止に努めたい。DMO法人として観光全体をさらに底上げできるような運営をしていきたい」と述べた。