最年少で名桜大学長に就任する砂川晶範さん 経歴や就任後の新たな目標は…


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砂川 昌範(すながわ・まさのり)さん

 来年4月、名護市の名桜大学学長に就任する。現在52歳。同学史上最年少での選出だ。心臓や血管の研究、医療人材の育成に携わった経験を生かし、北部の「知の拠点」のかじ取りを担う。

 宮古島市出身。生物工学などへのあこがれや、保健師を務めていた母の影響もあり医学の道に進んだ。琉球大医学部、同大大学院医学研究科を経て1996年に同大医学部助手に。「研究者も学生も『分からないことを学ぶ』という姿勢は同じ」と肝に銘じ、学生の指導と自身の研究にまい進した。

 琉大で勤務して20年近くがたった2015年に名桜大人間健康学部看護学科教授に転じ、17年から学部長を務める。名桜大では地域との関わりもテーマになった。北部地区の働き盛りの人を対象に健康データを集める「やんばる版プロジェクト健診」などに取り組んでいる。11月にスタートしたばかりのプロジェクトで「健康長寿の復活につなげたい」と目標を語る。

 学長就任後の目標は、スポーツ健康学の大学院創設だ。公立大学でスポーツ健康学を学べるのは全国でも名桜大のみだという。「高齢者などの医療で社会に還元できる」と展望を語る。

 名桜大の学生は県外出身者の割合が県内出身を上回るという。「留学生も多い。大学で学んだことを生かし、国際社会で活躍できる人材を育てていきたい」と抱負を語った。

 趣味は登山。沖縄山岳会に加盟し、月1回程度、北部地域の山を登り、景色や動植物を楽しむ。妻・紀子さん(51)との間に1男2女。