沖縄国際大学(前津榮健学長)は16日までに、現高校2年生が対象となる2020年度実施の入試で共通テストの利用を見送ることを決めた。全学部全学科で英語民間試験も活用せず、大学独自の英語の試験を課す。同年度の入試はすべて大学独自の試験で選抜することになる。
大学が独自に行う選抜試験は、国語、英語のほか、選択科目で地歴公民がある。そのほか、学部によっては琉球・沖縄史、生物基礎なども課す。
文部科学省は英語民間検定試験導入見送りを決め、共通テストの国語と数学で記述式問題の見送りも検討している。同大は各種の混乱を踏まえ学内で検討し、共通テストと英語民間試験の活用見送りを決めた。
見送りに伴い、これまで公表していた共通テスト利用選抜の募集人員は別の選抜種別に振り分ける。最終的な確定事項は20年度に配布する「入学者選抜試験要項」「大学案内」に記載する。