お正月に欠かせないキクの出荷が最盛期 沖縄から関東、東北へ


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臨時便の初便出発式でキクを手にする県花卉園芸農業協同組合の宮城重志組合長(左端)とANAカーゴ沖縄統括支店の尾田真副支店長(右端)ら=18日、那覇空港貨物ターミナル

 正月に向けた県産キク類の出荷が最盛期を迎えている。県花卉(かき)園芸農業協同組合(宮城重志組合長)は18日、これまでの定期便に加えANAカーゴの臨時便で輸送を始めた。18、21、23日の3日間、成田空港に向け1機当たり4千ケース(80万本)を送る。輸送されたキク類は関東や東北の市場に出荷される。

 同組合は12月にキク類16万5千ケース、その他1万ケースの計17万5千ケースを出荷予定という。出荷金額は14億円を見込む。今年は作付け時の天候不良や台風17号の影響などを受けたが、生育期に台風が直撃しなかったことで、おおむね順調な生育となった。

 東南アジアの競合産地が国内市場でシェアを伸ばし苦戦しているといい、宮城組合長は「海外産との競争は避けて通れない。品質を高め、勝てる産地づくりを進める」と強調した。