ナンキンオシ、沖縄本島で初確認 カモ科で最も小さく 与那国と多良間に続き3例目


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沖縄本島で初めて確認されたナンキンオシ=6日、大宜味村の大保ダム(渡久地豊さん提供)

 【大宜味】大宜味村の大保ダムに5日、国内で確認されているカモ科の中で最も小さな「ナンキンオシ」が飛来した。沖縄本島で確認されるのは初めてで、屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さん(57)が発見し、5、6の両日、撮影に成功した。

 ナンキンオシは全長31~38センチ程度で、淡水域の湖沼やマングローブ林などに生息する。県内では1972年の与那国島と2010年の多良間島での記録以来、3例目。国内全体でも確認例は少なく、大阪や鹿児島の与論島などに続き7例目となった。渡久地さんは「いつか見たいと思っていた。通常の越冬地ではないことから気象の影響などで迷って飛来したと考えられる」と話した。