レジの差額を自腹で穴埋め 大学生が語るタピオカ店でのブラックバイト


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
自身のブラックバイト経験を語る男子大学生=24日午後、那覇市

 全国でアルバイトの問題に取り組む労働組合「ブラックバイトユニオン」は24日、那覇市のてんぶす那覇でブラックバイトの報告会を開いた。県内の男子大学生が那覇市内のタピオカドリンクを扱う飲食店で、レジの欠損金を補塡(ほてん)させられた経験などを語った。

 学生は今年9月から那覇市内の店でアルバイトを始めた。店では売り上げを確認する際に、売り上げに対してレジ内にある現金の合計が合わないときは、その日いた従業員が差額を自腹で払うことになっていたという。さらに、労働基準法上は1分単位で支払うよう定められている賃金も15分単位だったため、未払い賃金が発生していたという。

 労働法を学んでいる学生は、授業でユニオンの存在を知り連絡。店の運営会社に対して、これらの行為は違法だと指摘した上で改善を申し入れ、穴埋めした金額と未払い残業代が支払われたという。

 ただ、申し入れしたことを同僚らは理解してくれなかった上に「店長も白い目で見てきた」。学生は「間違っていることは間違っていると言わなければならない。僕が言わなければ誰が言うのか、と思い行動した」と振り返った。

 ユニオンは相談窓口を設けている。(電話)03(6804)7245。メールinfo@blackarbeit-union.com