ホテル業界の人手不足解消に ミャンマーの人材を沖縄のホテルに紹介


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
県内ホテルへの外国人派遣体制を発表した(左から)ハロージャパン協同組合の島袋義彦代表理事、ジェイサットの西垣充代表、琉球銀行の川上康頭取、カヌチャベイリゾートの白石武博社長、人材派遣センターオキナワの當山司社長=24日、那覇市の琉球銀行本店

 琉球銀行(那覇市、川上康頭取)は24日、県内ホテル事業者の人材不足解消に向けた取り組みとして、ミャンマーからの人材を県内企業に紹介する連携体制を発表した。ミャンマーで人材派遣事業などを手掛けるジェイサット(ヤンゴン、西垣充代表)、人材派遣センターオキナワ(當山司社長)と連携し、沖縄でのホテル勤務を希望するミャンマー人の発掘・育成から県内企業への紹介まで一貫した体制を組み、「特定技能」の在留資格を持つ外国人人材を観光業界に送り込む。

 既にカヌチャベイリゾート(名護市、白石武博社長)への紹介を通じて2人の受け入れが決まり、2020年度中の勤務開始を予定する。

 ジェイサットは来年2月までに、沖縄のホテルでの勤務向けの人材を養成する「専門クラス」をミャンマーで開設する予定。1年かけて語学やホテル業界用語のほか沖縄の文化、風習についても学ぶ。最大40人のクラスを2クラス設け、3年間で120人の送り込みを目指している。

 琉銀と人材派遣センターオキナワは沖縄側の対応窓口となり、県内のホテル事業者からの相談やとりまとめを担う。

 就労後の教育制度を紹介の条件として企業に求めるなど、外国人が働きやすい環境も整える。川上頭取は「ミャンマーには優秀な人材がたくさんいる。企業とのマッチングで良い循環ができるようにしていきたい」と話した。