地域

反社会的勢力の排除へ 「みかじめ料縁切り同盟」発足

美崎町をパレードする「美崎町みかじめ料等縁切り同盟」の関係者ら=20日、石垣市

 【石垣】石垣島最大の歓楽街・美崎町で営業する飲食店が暴力団などからの不当な要求を団結して拒絶しようと、「美崎町みかじめ料等縁切り同盟」を発足させた。縁切り隊は県内各地で立ち上がっているが、複数の縁切り隊がまとまった縁切り同盟の発足は県内初。20日に新栄公園で発足式が開かれ、反社会的勢力の排除に向けて結束を強めた。

 観光客の急増に伴い美崎町では悪質な客引き行為などが横行し、風俗環境の悪化が懸念されている。「半グレ」と呼ばれる不良集団も進出しているとされる。

 縁切り同盟には美崎町やその周辺の飲食店148店舗が加盟する。飲食店同士が結束することで、不当要求を拒絶しやすい環境をつくることが目的だ。

 発足式では、県警の島袋令刑事部長が平得修同盟長(美崎町自治公民館長)に暴排ステッカーを贈呈した。参加者らは平得同盟長の読み上げに合わせて、暴力団などの反社会的勢力に資金を提供しないことや交際しないことなどを宣言した。

 島袋刑事部長は「縁切り同盟は勇気ある社会的行動だ」と激励。八重山署の島尻重美署長は「今後さまざまな利権を狙って本土と地元の暴力団が結託し、不当な要求をすることが十分に予想される」とした上で、「皆さんが団結して強い姿勢を示さない限り、3年後、5年後に美崎町は危機的状況になり得る。勇気をもって実践してほしい」と呼び掛けた。

 発足式後、関係者らは年末年始の交通安全県民運動・総合警戒と合わせて美崎町をパレードした。

 八重山署によると4月の「美崎町歓楽街環境浄化総合対策」開始以降、12月20日現在で客引き行為や強要・恐喝未遂、覚醒剤所持、器物損壊で延べ14人が逮捕、1人が書類送検されている。

 同署は総合対策で、飲食店や風俗案内所など延べ14店舗の捜索を実施した。2店舗を営業停止にし、9店舗には時間外営業や従業員名簿について指導した。20日からは客引き行為などを予防するため、署員が美崎町の夜間巡回を実施している。



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