在来豚アグーも豚コレラに感染 沖縄の2養豚場で確認 政府対策会議で江藤拓農相「深刻な事態」


この記事を書いた人 問山栄恵
在来豚のアグー(資料写真)

 沖縄県うるま市の養豚場で豚コレラ(CSF)の感染が確認されたことを受け農林水産省は8日午前、同省でCSF・ASF防疫対策本部の会合を開き、今後の対応を協議した。会議の冒頭、江藤拓農相が県内で2養豚場の感染が確認され、沖縄在来豚のアグーにも感染が出ていると報告し、「沖縄にとっても深刻な事態だ」と強い懸念を示した。

CSF・ASF防疫対策本部会議の冒頭であいさつする江藤拓農相(左から3人目)=8日午前、農林水産省

 会議終了後に沖縄を訪問し、玉城デニー知事と意見交換する考えを示した上で「県と十二分に意思疎通を行い、あらゆる協力を惜しまずに最低限での封じ込めに全力を尽くす」と強調した。

 江藤大臣は獣医師30人を沖縄へ派遣する体制を整えていることなども報告した。【琉球新報電子版】