殺処分へ防御服の職員続々と 緊張した様子で規制線内に きょう夕方に作業に区切り


この記事を書いた人 問山栄恵
作業にために現場に向かう県農林水産部の職員ら=8日午前10時半ごろ、うるま市昆布

  沖縄県うるま市の養豚場で飼育している豚が豚コレラ(CSF)に感染したことを受け、県は8日午前11時ごろから、現場の農場で殺処分などの作業を始めた。

  同日午前9時30分ごろ、県畜産課の職員が現場に訪れ、新たに規制線をひくなど準備を始めた。正午までに県農林水産部の職員を乗せた大型バス2台が現場に到着。白い防護服に身を包んだ作業員が次々とバスから降り、緊張した様子で規制線内に入っていった。正午時点で、現在現場で作業をする職員は約60~70人だとみられる。県畜産課の職員をはじめ、水産課や農林水産総務課からも現場に駆け付け、県庁総出で初動防疫に取りかかっている。

  豚コレラの感染が確認された養豚場付近は細い道が多いため、大型車両の出入りが難しく、県の職員が通行車両の誘導などを行っている。通行者は現場のただならぬ様子に、驚いた表情を浮かべていた。

  規制線内には、現場から出てくる車両を消毒する場所や、防護服に着替えるためのテント、簡易トイレなどが設置されている。

  県畜産課によると、作業は6時間交代で、夕方ごろに作業が一度区切られるという。【琉球新報電子版】