プロボクシングのWBC(世界ボクシング評議会)元フライ級王者で、現在バンタム級7位の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツジム)が2月の復帰戦を前に1月10日、東京都の所属ジムで会見し「(前回試合後)モチベーションもやる気もなくボクシングを辞めようと思っていたが、後援会やファンのサポートを受けてまた頑張ろうと思った」と約1年10カ月ぶりの再起に込めた思いを語った。比嘉は「世界チャンピオンを目指すのはもちろんだが、この試合に集中したい。試合に勝ってファンを安心させたい」と話した。
復帰戦は2月13日、東京都の後楽園ホールで。ノンタイトル戦8回戦を行い、フィリピン・バンタム級11位のジェイソン・ブエナオブラと闘う。
所属ジムの具志堅用高会長は「早めに戻って来てほしいという気持ちがあったので、もう一度頑張ると決めてくれて、こんなにうれしいことはない。皆の力を合わせていきたい。あと2試合ぐらいやれば年内の12月には世界チャンピオンに挑戦させたい」と改めて頂点への闘いを見据えた。
比嘉は、日本記録に並ぶ15試合連続KOの記録を打ち立てたが、2018年4月の3度目の防衛戦で軽量失格となりベルトを剥奪され、試合にも敗れた。日本ボクシングコミッションは、タイトル戦での日本人初の体重超過を受け19年10月まで比嘉を無期限停止処分にしていた。【琉球新報電子版】